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DATE : 2025/04/20 (Sun)
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DATE : 2007/03/09 (Fri)

手術、膿瘍、癌の既往がある女性も、多くが母乳栄養可能である。しかし、乳房組織へのダメージがあると、豊胸術を含んだ乳房の手術の既往がある場合や感染がある場合は、問題が起こりうる。癌、特に乳癌と化学療法も問題になりうることが知られている。

HIV感染、AIDS、未治療で活動的な結核は母乳を通して子供に感染が移行しうる。いくつかの国々では、HIV陽性の母親が授乳することは幼児虐待扱いで捜査の対象となりうる。アメリカ合衆国では1998年に、あるHIV陽性の母親が自分の子に授乳しつづけ、子供のHIV感染予防に何らの手も打たなかったとして、ソーシャルワーカーに報告され事件となった。乳房に単純ヘルペス感染が起きている場合も授乳は避けるべきである。

乳腺炎は乳管の閉塞を原因とする乳房の炎症である。乳腺炎は乳房、乳頭の疼痛をきたし、発熱や流行性感冒様症状を引き起こしうる。乳腺炎それ自体は授乳を断念する理由にはならない。逆に、閉塞を取り除き症状を軽くするもっとも効果的な方法が子供の世話をすることであって、赤ん坊にとっても害はない。急に断乳すると乳腺炎を引き起こしたり悪化させたりする。

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DATE : 2007/03/09 (Fri)

子供の哺乳を阻害する要件:

  • 乳房につかまれない
  • 吸啜反射の微弱
  • スタミナの不足
  • 口蓋裂などの医学的条件
  • 低血糖、高血糖

未熟児は吸啜反射が弱く、疲労も速いので、授乳がうまくいかないことがある。

吸啜の問題を原因とする摂食困難の多くは、特殊な瓶と吸啜を刺激する乳首のついたハーバーマン哺乳瓶 (Haberman feeder) を用いて適切な栄養を行うことができる。

子供がフェニルケトン尿症などの先天代謝異常をもっている場合は、特殊な食事療法が必要となる場合があり、母乳や通常のミルクは禁止されることがある。


DATE : 2007/03/09 (Fri)

新生児には自然に吸啜反射(きゅうてつはんしゃ、唇に触れたものにしゃぶりつく反射)が見られるが、乳房の乳首から母乳を吸うには哺乳瓶から吸う場 合よりも学習が必要である。時として乳房から母乳を飲むことを嫌がる新生児がいる。授乳をうまく確立させるには、生まれたらすぐ乳房を吸わせ、乳房を吸う のに慣らしてしまうことが大事である(The AAP policy on breastfeeding 参照。引用部分訳出せず)。

おっぱい嫌い Breast refusal の原因:

  • 人工栄養 - 母親の教育が不十分な場合時々起る。
  • 乳首状のおしゃぶり - 「乳首間違い」"nipple confusion" を来すことがある。
  • 授乳のテクニック不足。
  • 出生後弄られ過ぎた場合。
  • 新生児の唇にカンジダ症がある場合。
  • 授乳中の妨害、中断。
  • 母親から長時間引き離された場合。
  • 風邪でもしばしば授乳が困難になる。
  • 嚥下困難、耳や咽の炎症による痛みなどで。
  • 外科的疼痛(割礼、血液検査、ワクチン接種、など無麻酔で行われるもの。)。

子供が成長し、歯が生えてくると授乳に困難を来すようになる。断乳のチャンスでもあるが、なんとか授乳を続けることもできる。


DATE : 2007/03/09 (Fri)

初期の頃はうまく授乳できない例は稀ではない。数週間もすればほとんどがうまくいくようになる。

2-3%の女性は、子供が必要とするだけのカロリーを母乳で与えられない。母乳不足の理由ははっきりしないが、出産時に子供と離され過ぎたり、乳腺自体の問題であったり、多嚢胞性卵巣症候群 (PCOS) だったりということが主犯格として知られている。こういった場合でも、不足分を他の母親の母乳やミルクで補いながら授乳を続けて行くことが可能であるし、 多くの例では、supplementary nursing system (SNS) と呼ばれる補助具(チューブ入りの細いテープで、乳房に貼り、不足分をそこから子供に飲ませる)を用いて母乳栄養を続けている。

確かに、あまりに面倒だというような理由で授乳をやめたり、あるいは個人的な理由で最初から授乳する気がなかったり途中でやめたりする場合もある。しかし、最初のつまずきを乗り越えたほとんどの女性は、上手に授乳を続けていける。


[その他要因]

おっぱい嫌い

子供の医学的条件

母親の医学的条件

母子栄養が子供にとって危険な場合

DATE : 2007/03/09 (Fri)

母乳栄養は母親にとっても利点がある。授乳の際分泌されるホルモンには気分を落ち着かせる効果があり、育児に前向きな気分を感じさせる。


出産のでき るだけ直後から母乳栄養を行うと、分泌されるオキシトシンが増加するため子宮復古を促進し、出血を抑える。母乳を生成するのに脂肪が消費されるため、ダイ エット効果もある。頻繁に授乳している間は排卵や月経の再開が遅れ(乳汁分泌無月経症候群参照)、妊娠しにくい。そのため、母親の貯蔵鉄を回復し、子供が授かる間隔が自然になる。母乳栄養を行った母親は、出産後骨の再石灰化が進むことも知られている。閉経前後を問わず、卵巣腫瘍や乳癌のリスクが減少することも知られている。


授乳によってホルモンが分泌され、育児に対して前向きになり、母子の絆が強くなる。母子の絆はとても重要で、80%の母親がマタニティブルーを経験しているが、ほとんどの場合軽度のものですんでいる。母乳栄養を成功させるには、パートナーのさまざまな援助が重要である。そうすれば父子の絆もまた強くなることであろう。


母子栄養は、パートナーと子供との間の人間関係に 大きく影響しうる。父親によっては、奥方が授乳している間、のけものにされているような感じを味わうことがあるようだが、授乳の一部始終を見、家族の絆を 強化する機会だと感じる父親もいる。おそらく授乳は出生に関わる健康問題と並んで長時間を要する。母親の時間が減る分、父親と家族にとってはやらなければ ならないことが増え、プレッシャーになる。多くの父親はわりとその点のサポートを嫌がらないので、却って家族の絆が強まるのである。


「嘆きのボイン」月亭 可朝(1969年12月発売、80万枚の大ヒットに)は妻の愛情とその母性と女性性の象徴である乳房が子供に独占されたことを嘆く歌であり、当時大きな社 会的反響を生んだ。2004年妻の愛情が子供に向かうことに嫉妬した夫によって妻が刺殺される事件が起きている。


母親が不在の間も、予め搾乳しておいた母乳を用いれば母親以外の養育者の手で母乳栄養を行うことができる。もっとも、不在時間分の母乳を予め搾乳し 保存できるだけ乳の出がよくないと無理があるし、母親が養育者と引き離されている場合もうまくいかないだろう。これらの場合は養育者は一時的にか恒久的に か、他の手段を探さざるを得ない(人工栄養、混合栄養、他の母親の母乳の利用等)。


現在ではさまざまな搾乳器があり、購入する事もレンタルすることもでき る。これによってワーキングマザーも母乳だけでわが子を育てることが可能になった。

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プロフィール
HN:
みやこ
年齢:
49
性別:
女性
誕生日:
1975/06/16
職業:
主婦
趣味:
読書、散歩、食べ歩き
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